国内最古の現役電車が通常運行します
大阪市と堺市で路面電車を運行する阪堺電気軌道が2022年5月5日(木・祝)の「こどもの日」に合わせて、 国内最古の現役車両の「モ161形車(昭和3年製)」4両を通常運行します。
クラウドファンディングで修復された国内現役最古の電車
今回のイベントは、「モ161号大規模修繕工事」のクラウドファンディングによる修繕が2021年9月に完成し、2022年2月末までの期間限定で通常営業電車として運行したのが好評であったため、車両の夏期運用による離脱前となるゴールデンウイーク期間中に、通常営業電車として運行するものです。
ちなみに、今回運行される「モ161形車」には冷房が搭載されていないため、夏期は基本的に運行していないとのことです。
この「モ161形車」は、昨年クラウドファンディングにより修復しきれいな姿になった「モ161号」をはじめ、筑鉄電車とコラボしたカラーリングの「モ162号」、竣工当時のカラーリングの「モ164号」、ビークルスターの愛称で親しまれ、筑鉄電車でも塗装されているV字塗装の「モ166号」の4両があります。
5月5日(木・祝)には、その4台が同時に運行するとあって、電車好きの子供たちやマニアにとっては最高の1日になりそうですね。
お得な乗車券も!
今回の「モ161号車」の運行については、ゴールデンウイーク中の2022年4月29日(金・祝)から5月5日(木・祝)までとなっていて、4両が一斉に運行するのが5月5日(木・祝)限定となります。
運行区間は天王寺駅前・恵美須町~浜寺駅前間の全線となっていますが、点検等により、運休になる日や区間があるとのことです。
どの車両がどこを走るかは当日のお楽しみとなっていますが、当日の運行情報は「南海アプリ」の電車位置情報で確認できるそうです。
「南海アプリ」上では赤色マーク(ワンステップ車両)が割り当てられていて、それがモ161形車になります。
また、4月27日(水)より発売を開始した、いつでもどこでも購入が出来る阪堺電車初のデジタル乗車券「【阪堺電車】トリップチケット」を使えば、よりお得に利用できます。
全線1日フリー乗車券と「通天閣」・「フローレンス」・「松井泉」での観光や、買い物割引特典がセットになっているほか、複数人数分を同時に購入できるなど家族やグループでの利用にも便利でお得なチケットになっています。
価格は大人600円、小児300円となっています。
以前は少し存在感が薄かった阪堺電気軌道ですが、こういうイベントをやるのは面白いですね。
天王寺駅から堺市の浜寺公園までを結ぶ電車ですが、大阪市内では唯一の路面電車です。
これを機会に、子供たちにも路面電車の面白さに触れてもらえたらと思います。