ドラブロ ーバス運転士の徒然日記ー

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名神高速道路を阪神高速5号湾岸線に接続する計画が進んでいます

名神高速道路終点の西宮ICと、阪神高速5号湾岸線を直結する「名神湾岸連絡線」の計画が進んでいます。
開通すると、渋滞の激しい阪神高速3号神戸線にも影響がありそうですね。

西宮IC~西宮浜ICまでの約3kmを接続

名神高速道路の末端で延伸計画が進んでいます。
名神高速道路の終点であり、阪神高速3号神戸線と接続する西宮ICをさらに南へ進み、阪神高速5号湾岸線の西宮浜IC付近までの約3kmを結ぶ道路が「名神湾岸連絡線」として計画されています。
この名神湾岸連絡線は2021年度に事業化され、既に現地で測量などが開始されています。

この道路は2車線(片側1車線)、設計速度60km/hで計画されていて、1日あたりの交通量は約1万7000台、全体事業費は約1,050億円を見込んでいるとのことです。

名神湾岸連絡線の概要
名神湾岸連絡線の概要図
名神湾岸連絡線の概要(画像:国土交通省近畿地方整備局

名神湾岸連絡線整備の効果は?

現在、阪神高速3号神戸線では西宮IC以西で慢性的な渋滞が発生しています。
また、名神高速道路の西宮ICを利用するトラックなどの商用車の56%は湾岸地域を発着地としていて、さらに西宮IC~湾岸地域間を走る交通の67%が阪神高速3号神戸線を経由しているといいます。

国土交通省近畿地方整備局によると、名神高速道路と阪神高速5号湾岸線をつなぐことで、阪神高速3号神戸線や国道43号に集中している交通を阪神高速5号湾岸線に分散させることが可能になるとのこと。
また、これにより阪神高速3号神戸線の混雑が緩和し、西宮IC~月見山IC間の所要時間は、下りが34分から25分に、上りが39分から25分にそれぞれ短縮すると見込んでいるそうです。

また、阪神高速3号神戸線国道43号線から湾岸地域に向かう生活道路への大型車の流入を抑制することで、通学路の安全を向上させる効果や、事故や災害時、緊急時の代替路を確保することで、さらに強い道路ネットワークを構築できるとしています。

今後のスケジュールは?

今後のスケジュールは、測量や地質調査の成果を踏まえた予備設計、詳細設計を経て、2023年度から用地取得に着手、といった予定になっています。
着工が開始してからの工事期間は約8年で、整備完了は2030年を目指しているとのことです。

阪神高速5号湾岸線六甲アイランド北IC~駒栄ICまでの延伸部が2026年度の開通を目指しているということなので、ちょうどその後くらいになりそうです。
神戸・大阪湾岸部の新しい道路ネットワークに期待したいですね。