エアコンの試運転していますか?
エアコンなどの空調機器製造最大手のダイキン工業株式会社が、夏本番に向けてエアコンの試運転を行うことを勧めています。
夏本番前の今の時期にエアコンの試運転を行うことで、トラブルの早期発見、解決につながり、暑い夏に快適にエアコンを使うことができるためだということです。
エアコンの試運転が必要な理由
エアコンの使い始めとなる6月~7月になると、メーカーや販売店への問い合わせや点検依頼が増加し、修理対応に時間がかかる場合があります。
夏の暑い時期にエアコンを快適に使えるよう、5月~6月前半に試運転を行うことがおすすめだということです。
家庭用のエアコンは他の家電製品と同様に捉えられ、試運転の必要性をなかなか感じないものですが、エアコンにはオフシーズン(使わない時期)があります。
本格シーズンにいきなり100%の負荷をかけて運転すると、室外機の圧縮機内部に負荷がかかり思わぬトラブルにつながることがあるそうです。
夏本番前の外気温が比較的低めの時期に冷房運転を行うことは、エアコンへの負担を軽減し、寿命を伸ばすことにもつながるわけです。
7月に問い合わせが増えるというのは、夏シーズンに入って初めて冷房運転を行う人が多いためではないかとダイキン工業株式会社では分析しています。
オフシーズンに試運転を行って、本格シーズンに備えるということを例年の習慣付けにしたいですね。
エアコンの試運転方法
エアコンの試運転というのは、どのように行ったらいいのでしょうか?
ダイキン工業株式会社では、下記の手順での運転を行うように呼びかけています。
- 運転モードを「冷房」にして、 温度を最低温度(16~18℃)に設定し10分程度運転
10分間最低温度で運転を行う理由は、連続運転させるための条件として、室温より低い温度に設定する必要があるからです。
また、万が一エアコンに異常があった場合、機械がそれを検知するために必要な時間でもあるからということです。
最低温度は機種によって異なりますので、設定できる一番低い温度に合わせましょう。 - 冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプが点滅していないか確認
エアコンの運転ランプが「点滅」している場合、異常停止している可能性があります。
その場合には、販売店やメーカーのお客様相談窓口に相談しましょう。 - さらに30分程度(目安)運転し、室内機から水漏れがないか確認
エアコンの試運転は、室内機の運転確認だけではなく、室外機の圧縮機(体でいう心臓部)が運転するまで確認しなければ、試運転を行ったはいえません。
エアコン内部には、熱を吸収する冷媒ガス(体でいう血液)が流れていて、この冷媒ガスが内部を循環し、室内機の熱交換器で冷やされて結露水が出てくるまでが、水漏れチェックをするために必要なプロセスです。
室温や湿度にもよりますが、この結露水が発生するまでおよそ30分必要です。
室内機の吹き出し口周辺から水漏れがないか確認した後、室外機のドレン配管から水が出てくるまで確認できれば安心です。 - 異臭や異音がしないか確認
エアコンフィルターや熱交換器の汚れが溜まりすぎている場合、空気の通りが悪くなることで振動が発生し、異音に至るケースもありますので、合わせて確認しましょう。
僕の家のエアコンも、上記の方法で試運転を行った結果、4台全てのエアコンが異常なく稼働してくれました。
既に暑くてエアコンを付けている人もいると思いますが、室外機の点検も行って安全安心に使用しましょう。