ドラブロ ーバス運転士の徒然日記ー

バス運転士が日常の気になったコトやモノについて書き綴っています

バス運転手改善基準の改正案について

昨日投稿したバス運転手の改善基準告示改正案についてですが、2022年3月16日に開催された第6回バス作業部会の最新資料が公開されていました。

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第6回 労働政策審議会労働条件分科会自動車運転者労働時間等専門委員会バス作業部会資料

(画像 国土交通省

改正の内容は様々ありますが、退勤から翌日の出勤までの休息時間だけではなく、1日の拘束時間の上限についても改正内容に含まれているようです。
この資料を見ると、休息時間は最低でも9時間以上で、11時間以上になるように努めることとする、っていう内容になっています。
言ってみれば「9時間以上は義務だけど、11時間以上になるように頑張ってね」ということなんでしょう。
おそらく、どのバス会社も11時間以上確保するように動き出すことは無いんじゃないかと思います。
EUの基準に合わせようとしてみたけど、結局は骨抜きにされてしまった感じですね(笑)

それに、改正案には載っていませんが、僕たちバス運転手は13日間の連続勤務日数が認められています。
個人的には、拘束時間よりもそちらに手を入れて欲しかったかなと思います。
人の生命や財産を預かって運行を行なう運転手が2週間に1回の休みでOKだなんて…

でも、今回の改善基準告示の改正は1989年以来、実に30数年ぶりのこと。
ひとまず、働き方改革関連法のおかげでこういう動きが出てきたのは良いこととして受け止めないといけませんね。