乗務中にスマホ操作をしていた運転手が懲戒解雇となりました
広栄交通バスは、4月28日(木)の草津温泉行き高速バスで、運転手が乗務中にスマートフォンの操作を複数回していたことや、乗客からの指摘に対して真摯に対応しなかったことに対して謝罪し、5月5日(木)付けで懲戒解雇処分にしたと発表しました。
事件が発覚したのは乗客が撮影した映像
今回の事件が発覚したのは、当該バスに乗客として乗っていた人が投稿した映像でした。
この乗客は、バスを降りる際に運転手に「スマホ見てたでしょ?」と言うと、運転手からは「見てねぇよ」という言葉が返ってきたといいます。
走行中の観光バスのバックミラー。そこに、驚きの光景が映っていました。
なんと運転手が、両手でスマートフォンを操作しているではありませんか。さらに、スマホを顔に近付け、凝視するようなしぐさも。
繰り返しますが、これは走行中のバス。そのハンドルを握っているはずの運転手なのです。
目的地は群馬県の草津温泉。温泉地でリラックスした時間を楽しむ予定が、思わぬ恐怖体験をすることになった撮影者に、当時の状況を聞いてみたところ、次のように話しました。
撮影者:「運転手は、スマホ見ながらの運転を複数回行っていました。関越のバス事故からちょうど10年。乗っていて怖かったです」
危険極まりない運転中の“ながらスマホ”。しかし、この運転手は、この後、さらに信じられない行動に出るのです。なんと、両手をハンドルから離し、ポーチのようなものに触れながらバスを走らせています。
なんとか無事に、目的地に到着。バスを降りる際、撮影者は…。
撮影者:「(バスの運転手に)『スマホ見てたでしょ?』と問い掛けると、キレるように『見てねえよ!好きにしろよ!』と言ってました」
このことについてバス会社は、次のように話します。
バス会社の代表:「皆様に、大変申し訳なく思っております。今後は、二度と同じようなことが繰り返されないように、安全(運行)に努めて参りたいと思ってます」
記事引用元:「グッド!モーニング」2022年5月3日放送分
乗務中に私物のスマホを操作していたことも大問題ですが、乗客に指摘されて逆キレするなんて言語道断ですね…
乗務中のスマホ操作は他のバス会社でも
今回、ニュースに取り上げられた広栄交通バス以外にも、乗務中のスマホ操作が判明した例は存在します。
現在、ニュースとして残っているものだと、
といった感じですね。
ニュースサイトから消えてしまったものも含めて、僕が記憶している限りはこれの倍以上の件数があったように思います。
特に、最近の路線バスや高速バスなどの新型車両ではオートマチック車が増えてきたので、ギア操作が不要な分、他のことに意識が向いてしまったり乗用車感覚で運転してしまう運転手が増えているのかもしれません。
多くのバス会社では、運転中は電源を切ってカバンの中などの手が届かないところに収納する、という決まりになっているようですが、一部の運転手がルールを破ってこういう問題になっているということですね。
今回の広栄交通バスでは、問題となった運転手は懲戒解雇処分になっていますが、他のバス会社でもそのような処分になった運転手はたくさんいます。
また、社内での処分だけではなく、警察から違反切符も切られて免許に傷も付いてしまうので、普通の運転手ならこのようなことはしないです。
一部の運転手の行いによって、他の大多数の運転手まで同じ目で見られてしまうのは本当に残念です。
僕自身は、これからも安全第一を心がけて乗務に励んでいきたいと思います。