阪神高速3号神戸線が10日間通行止めになります
最近、乗務で高速道路を走行していると、あちこちで阪神高速3号神戸線通行止めの予告を見かけるようになりました。
これは、阪神高速が進めている高速道路リニューアル工事の一環で、前回実施した大規模な通行止め規制を伴う工事から既に10年以上が経過しているとのことです。
今回のリニューアル工事では、下記の内容で工事が進められるそうです。
- 安全性・走行性の向上
- 広範囲・大規模な新しい舗装への打ち替え
3号神戸線(摩耶~芦屋)の舗装は前回のリニューアル工事から10年以上が経過し、穴ぼこ (ポットホール)などの損傷が多発してるため、舗装を全面的に打ち替えます。 - 伸縮継手の取り替え
橋梁のつなぎ目である伸縮継手(ジョイント)にはゴム剥がれなどの損傷が生じているものがあり、このような損傷した古い伸縮継手を耐久性が高い新しい伸縮継手に取り替えることで、走行性の向上と沿道環境の改善を図ります。 - LED道路照明への取り替え
道路照明をLEDに取り替え、従来照明よりも長寿命化・省エネルギー化を図り、電球交換による車線規制工事を削減することが可能となり、視認性の向上も期待できます。 - 芦屋本線料金所のカラー舗装
芦屋本線料金所において、接触事故などのリスク低減を図るため、区画線変更や第5レーン(ETC専用)のカラー舗装を行います。 - より見やすい案内標識への取り替え
夜間の視認性向上を図るため、既存の案内標識板をヘッドライトでも明るく反射する超高輝度反射材料(広角プリズム)を用いた標識に取り替えます。
- 広範囲・大規模な新しい舗装への打ち替え
- 周辺環境の改善
- ジョイントレス化(伸縮継手の無い構造の適用)
安全性・走行性の向上及び車両走行時の騒音、振動を大幅に低減すべく、伸縮継手の無い構造の適用(ジョイントレス化)を行うことで、伸縮継手から下部への雨水などの漏水が抑えられ、橋梁端部の鋼材の腐食環境も改善されます。
- ジョイントレス化(伸縮継手の無い構造の適用)
- 道路の耐久性・長寿命化
確かに、この内容の工事を効率的に進めようとすると通行止めにして一気にやってしまう方がいいですね。
NEXCO西日本が進めている「中国道リニューアルプロジェクト」の小規模版という感じでしょうか?
この通行止め規制による工事によって、通常の車線規制では224日かかるところを10日で完了できるというから驚きです。
そんな阪神高速3号神戸線ですが、関西で1番渋滞が激しい高速道路としても有名ですよね。
そんな道路を通行止めにして、周辺道路の渋滞は大丈夫なのか不安になります。
阪神高速側も広域迂回の案内をしていて、主に下記のルートを案内しています。
【神戸市中心部~大阪市内】
・32号新神戸トンネル~7号北神戸線~中国自動車道~11号池田線
・31号神戸山手線~7号北神戸線~中国自動車道~11号池田線
【神戸市中心部~高槻・京都】
・32号新神戸トンネル~7号北神戸線~中国自動車道~名神高速道路
・31号神戸山手線~7号北神戸線~中国自動車道~名神高速道路
【神戸市中心部~吹田・東大阪】
・32号新神戸トンネル~7号北神戸線~中国自動車道~近畿自動車道
・31号神戸山手線~7号北神戸線~中国自動車道~近畿自動車道
しかし、上記の広域迂回ルートでは料金調整がされないため、中国道や近畿道、名神高速の料金は別途支払わなければなりません。
阪神高速側で料金調整が行われるのは、下記の阪神高速3号神戸線から5号湾岸線へのルートと32号新神戸トンネルから5号湾岸線に抜けるルートのみです。
下記の図のように、3号神戸線(京橋・生田川出口)~5号湾岸線(住吉浜・魚崎浜・六甲アイランド北入口~南芦屋浜・甲子園浜出口)~3号神戸線(芦屋・武庫川入口)のルートで抜けると、阪神高速を通して乗ったと見なされ、料金調整が行われます。
これを見る限り、ほとんどの車が下道の国道2号線や国道43号線、阪神高速5号湾岸線になだれ込んできそうですね・・・
4月15日から10日間の乗務は、渋滞に巻き込まれていつも以上に疲れる乗務になりそうです。