ドラブロ ーバス運転士の徒然日記ー

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神戸の中心市街地の大規模再開発プロジェクトが進行中です

神戸の都心を大胆に活性化していくため、神戸市では提案募集で寄せられた市民意見や、神戸の都心の「未来の姿」検討委員会での意見などを参考に、神戸の都心の未来の姿「将来ビジョン」を平成27年9月に取りまとめました。
また、神戸の玄関口である三宮周辺地区についても、民間活力の導入を図りながら魅力的で風格ある都市空間を実現するために事業化を見据えたより具体的な検討を行い、三宮周辺地区の『再整備基本構想』を策定し、その実現に向けて動き始めています。

www.kobe-np.co.jp

神戸が生まれ変わる-。そんな高揚感が街を包む。神戸市の中心部、三宮のあちこちでビル建設の音が響き、一つまた一つと姿を現している。官民で取り組むプロジェクト「都心・三宮再整備」は30年後までに約150棟のビルを建て替え、新たな都市空間を創造する。阪神・淡路大震災から復興した街は今、未来に向けて動き出した。

震災後、復旧・復興を最優先としてきた神戸は、大阪や京都市などに比べて再開発が遅れた。都市の魅力が薄れ、人口は福岡や川崎市に抜かれて政令市で7位に転落。鉄道6路線が乗り入れ、1日当たり延べ70万人が利用する三宮には、利便性や魅力アップを求める声が相次いでいた。

神戸市は震災復興で深刻な財政難に見舞われたが、財政の見直しによって投資ができる体力にまで回復。街の魅力向上を公約に掲げ、2013年に就任した久元喜造市長は積極投資にかじを切った。

三宮が抱える課題は、交通機関の乗り換えにくさや、幹線道路で中心地が分断され、街の一体感のなさにある。市の構想では、車線を減らし、JR三ノ宮駅前に広場や歩行者デッキを設け、回遊性を高める。目指す都市像は「人が主役の居心地の良い街」だ。

再整備に費やす投資額は、民間事業も含めて7440億円(市推計)。兵庫県内では類を見ない巨額プロジェクトとなる。

昨年4月には、その第1弾として神戸三宮阪急ビルがオープン。「でこぼこ広場」などの愛称で親しまれたスペースは、さんきたアモーレ広場として一新され、新たなにぎわいが生まれている。

JR西日本は昨年10月、高さ約160メートルの三ノ宮新駅ビルを29年度に開業すると発表。市が主導する再開発会社などはその近くに、中・長距離バス約1700便が発着する西日本最大級のバスターミナルが入る高層ツインタワーを建設する。

再整備の機運に乗り、県内最大規模の商店街「三宮センター街」も、老朽化したビルの建て替えを含めて検討中。地下街「さんちか」では大規模リニューアル工事が始まった。

JR三ノ宮駅から南方向へ、ウオーターフロントエリアにかけても新たな街の顔づくりが進む。

市役所2号館は解体を終え、新ビルにはホテルや商業施設も入る予定となっている。同3号館の跡地に建設中の新中央区役所・中央区文化センターは7月にお目見えする。隣接する東遊園地には、建築家の安藤忠雄さんが手掛けた図書館「こども本の森 神戸」が3月にオープンした。

神戸港に面した新港突堤西地区では、21年に劇場型アクアリウム・アトアが入る複合施設「神戸ポートミュージアム」が開業した。24年度には1万人収容のアリーナもできる予定で、ホテルや商業施設を建設する案も計画されている。

25年の大阪・関西万博を見据え、観光スポットとしての定着に加え、雇用の創出や経済活性化も視野に入れる。

記事引用元:神戸新聞

再整備オープンの第1弾は神戸三宮阪急ビル

神戸の玄関口である三宮周辺地区の再整備は、神戸のまちや経済全体を活性化させるうえで不可欠です。
『再整備基本構想』では三宮周辺地区における現状の様々な課題を下記の通りとしています。

  • 乗り換え動線がわかりにくい
  • 駅から周辺のまちへのつながりが弱い
  • 広場など人のための空間が少ない
  • 神戸経済を先導する機能集積が十分でない
  • 駅前広場の交通結節機能が弱い
  • 玄関口にふさわしい特色ある景観がない
  • 建築物老朽化が進行、小規模建物が密集

これらの課題を解決するため、三宮周辺地区では駅ビルの建て替えや広場の再整備、バスターミナルの集約などを計画しています。
その第1弾となる神戸三宮阪急ビルが2021年4月26日(月)に、さんきたアモーレ広場が2021年10月2日(土)にそれぞれオープンしました。

「旧神戸阪急ビル東館」と「神戸三宮阪急ビル」

「旧神戸阪急ビル東館」と「神戸三宮阪急ビル」(画像:神戸市)

新しい神戸三宮阪急ビルはホテル、オフィス、商業施設等で構成され、最上階となる29階には展望フロアを整備し神戸の景観を楽しめるようにするとともに、オフィスフロアの最上階である15階には、神戸市の知的交流拠点「ANCHOR KOBE(アンカー神戸)」がオープンしています。
建替えにあたり神戸市営地下鉄・山手線との乗り換えの利便性向上や、公共的空間の創出を図るなど駅の整備を一体的に行うとともに、阪神・淡路大震災で被災し、解体するまで永らく市民に親しまれてきた旧神戸阪急ビル東館のデザインが新しいビルの低層部において再生されています。

さんきたアモーレ広場のイメージ図

さんきたアモーレ広場のイメージ図(画像:神戸市)

また、阪急神戸三宮駅東口、JR三ノ宮駅西口の北側に位置する「さんきたアモーレ広場(通称:パイ山・デコボコ広場)」は1985年に整備されて以来、神戸有数の待ち合わせ場所として多くの人で賑わい、親しまれてきました。
神戸三宮阪急ビル開業にあわせた広場の再整備に向けて、神戸の玄関口にふさわしい、より多くの人に愛される空間となるようなデザインを募集し、約220点の応募作品の中から新たな広場のデザインを決定しオープンしました。

三宮中心部を人と公共交通優先の空間へ

神戸の玄関口である三宮駅周辺で目指す、新しい駅前空間「えき≈まち空間」の核となる場所を「三宮クロススクエア」と名付けて整備が始められます。

三宮クロススクエアの整備イメージ

三宮クロススクエアの整備イメージ(画像:神戸市)

公共空間と沿道建築物が一体となったにぎわいの創出を図るため、周辺の「まち」の特性を踏まえ「三宮クロススクエア」を5つにゾーニングして整備を進めていくようです。
中心となる三宮交差点は、「まち」との重要な結節点として沿道建築物と一体となった象徴的な空間としての顔づくりを行い、南北方向は誰にとっても使いやすい公共交通軸としての空間を確保し、花と緑を備えた落ち着いて憩い滞留できる空間とします。
東西方向は様々な市民活動が展開され、周辺の民間施設と連携してにぎわいと活力があふれる空間とします。

「三宮クロススクエア」の整備計画

「三宮クロススクエア」の整備計画(画像:神戸市)

三宮交差点を中心に税関線(フラワーロード)と中央幹線の一部において「人と公共交通優先の空間」を創出することで、「えき」と周辺の「まち」をつなぐとともに、日常的なにぎわいを生み出すことを目指しています。
今後、段階的な整備を予定しており、まずは2029年度頃(JR新駅ビル開業と同時期)の第1段階の完成を目指しています。

三宮クロススクエア第1段階の整備ゾーン

三宮クロススクエア第1段階の整備ゾーン(画像:神戸市)

これは神戸の中心部が車中心の流れから、歩行者や公共交通が最優先の流れへと大きく転換する整備計画ですね。
完成するまでにまだまだ時間はかかりそうですが、完成したら一人乗りのモビリティなども行き交うような新しい空間になっているかもしれませんね。

新たなバスターミナルの整備も

三宮駅周辺では、現在6ヶ所に分散したバス乗降場から1日あたり約1,700便の中・長距離バスが発着していますが、これらを集約する西日本最大級の新たなバスターミナルを再整備ビル内に整備する計画です。

新たなバスターミナルが入る複合ビルのイメージ

新たなバスターミナルが入る複合ビルのイメージ(画像:神戸市)

新たなバスターミナルにおけるバス乗降場集約の基本的な考え方として、一般的に降車場は目的地へ移動するための鉄道・タクシー等への乗り継ぎニーズが高い一方で、乗車場は発券場や待合等の滞留空間を必要とするなど、降車と乗車で利用者ニーズが異なるため、乗車場と降車場を分けた配置を検討しているようです。

三宮バスターミナルの整備計画

三宮バスターミナルの整備計画(画像:神戸市)

新たなバスターミナル内に乗車場を集約し、利用者の利便性向上を図るため高質でゆとりある待合空間等の整備、物販店などの商業施設、観光案内センター等の配置も合わせて検討しています。
今後、段階的な整備を予定しており、2026年度頃の供用開始を目指しているようです。

バスタ新宿のような大規模なものではありませんが、バスターミナルが一元化することによって利用客にとっても分かりやすい環境となりそうですね。
ただし、三宮周辺では神姫バスを中心に西日本JRバス阪神バス山陽バス、空港リムジンバスなどが発着しているので、1ヶ所にまとめると到着や発車時の混雑が気になるところ。
バスターミナル周辺道路も含めて整備しないと、使い勝手が悪くデカいだけのバスターミナルになってしまわないか心配ですね。