ドラブロ ーバス運転士の徒然日記ー

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「ご当地ナンバー」の新たな地域の募集が行われています

国土交通省は2022年4月26日(火)、地方版図柄入りナンバープレートの導入地域を新たに募集すると発表しました。
募集するのは、既存のナンバーの新たな図柄だけでなく、新たな地域名表示、いわゆる新たな「ご当地ナンバー」も募集されるとのことです。
また、都道府県単位で共通の図柄も新たに導入されます。

www.mlit.go.jp

ご当地ナンバーとは?

ご当地ナンバーとは、自動車の使用の本拠の位置を管轄する運輸支局等に関係なく、ナンバープレートの地域名を地域独自のものとする制度のことです。
ナンバープレートに書いてある地域名がそれにあたるのですが、関東地方であれば「つくば」や「杉並」「世田谷」、関西地方であれば「堺」や「鈴鹿」「飛鳥」などがご当地ナンバーに該当します。

第1弾としては2006年10月から2008年11月にかけて、「仙台」「会津」「那須」「高崎」「成田」「柏」「川越」「つくば」「諏訪」「金沢」「岡崎」「豊田」「一宮」「伊豆」「富士山」「鈴鹿」「堺」「倉敷」「下関」の19地域が、
第2弾としては2014年11月に「盛岡」「平泉」「郡山」「前橋」「川口」「越谷」「杉並」「世田谷」「春日井」「奄美」の10地域が、
第3弾としては2020年5月に「知床」「苫小牧」「弘前」「白河」「船橋」「市川」「松戸」「市原」「板橋」「江東」「葛飾」「上越」「四日市」「伊勢志摩」「飛鳥」「出雲」「高松」の17地域が追加されています。

今回の募集では、どれくらいの地域で追加されるのか募集件数は公表されていませんが、多くの地域から要望が届くのではないかなと思います。

図柄入りナンバープレートとは?

地方版図柄入りナンバープレートは、「走る広告塔」として、地域の風景や観光資源を図柄とすることにより、地域の魅力を全国に発信することを目的に、2018年10月1日から交付が開始されました。

地方版図柄入りナンバープレート一覧

地方版図柄入りナンバープレート一覧(画像:国土交通省

交付の際には別途交付手数料がかかり、乗用車用のナンバープレートであれば地域によって7,000~9,000円の手数料がかかります。
申し込みの際に募集している寄付金は、導入地域における交通改善、観光振興などの取組みに活用されます。
寄付金を納付しなくても図柄入りナンバープレートは交付できますが、その場合はモノクロの図柄が入ったナンバープレートが交付されることとなります。

今回の図柄入りナンバープレートとご当地ナンバーの募集条件は?

募集対象となるのは下記の3つ。

  1. 新たな地域名表示(ご当地ナンバー)を単位とする図柄
  2. 既存の地域名表示(既存のナンバープレートの地域名)を単位とする図柄
  3. 都道府県の全域を単位とする図柄

導入予定時期は、既存ナンバーと都道府県単位の図柄が2023年10月頃、新たな「ご当地ナンバー」とその図柄は2025年5月頃です。
新たな「ご当地」への立候補は、市区町村が要望し、都道府県が申込書を提出する形で行われ、意向表明の期限は2022年11月30日までとなっています。

なお、新たな「ご当地」として認められる条件は、単独自治体の場合は「登録車が10万台以上、登録車と軽自動車との合計が17万台以上」、複数市区町村の場合は「登録車が5万台以上、登録車と軽自動車との合計が8.5万台以上」となっています。
登録車と軽自動車との合計という条件は、今回から新たに追加された条件のようですね。
地方では普通自動車よりも軽自動車に乗っている人が多いですから、そういう意味では申し込みのハードルが下がったのかなと思います。

個人的には、兵庫県北部(豊岡市養父市朝来市香美町新温泉町)一帯で「但馬」ナンバーができればいいのにって思います。
もちろん、立候補を要望するのは各市町村なので、地元でそういう機運が高まっていなければ仕方ないのですが・・・
兵庫県はナンバープレートが「神戸」と「姫路」の2種類しかなく、淡路島では「神戸」、豊岡では「姫路」など、イメージとギャップのある地名のナンバープレートを付けている例があるので、それが解消する方向になればいいなと思います。
他の地域でも同じような問題なりギャップがあると思うので、新しく導入されるご当地ナンバーがどんな地名になるか楽しみですね。