ドラブロ ーバス運転士の徒然日記ー

バス運転士が日常の気になったコトやモノについて書き綴っています

マイナンバーカードの機能をスマホに搭載するための議論が進められています

総務省は、2020年11月から「マイナンバーカードの機能のスマートフォン搭載等に関する検討会」を開催し、スマホ電子証明書の機能を搭載することで、マイナンバーカードを持ち歩かなくても行政手続きやサービスを受けられる仕組みづくりを進めています。
2022年4月15日(金)に検討会の第2次とりまとめが公表されたというニュースが発表されたので、内容を見ていきましょう。

www.itmedia.co.jp

総務省は4月15日、スマートフォンマイナンバー機能を搭載する計画について、2022年度末以降に「マイナポータル・行政手続きのオンライン申請」「健康保険証」「コンビニ交付サービス」「民間サービスのオンライン手続き」といった場面で同機能を使えるようにする方針を示した。

同省は20年11月から「マイナンバーカードの機能のスマートフォン搭載等に関する検討会」を開催。
スマホ電子証明書の機能を搭載することで、行政手続きやサービスを受けられる仕組みづくりを進めている。

オンライン申請サイト「マイナポータル」は現状、ログイン時にマイナンバーカードの読み取りが必要。スマホ電子証明書の機能を搭載すれば、生体認証などで簡単にログインできるようになるとしている。

マイナンバーカードの保険証利用サービス」と、コンビニプリンターで証明書を発行できる「コンビニ交付サービス」では、マイナンバーカードのかわりにスマホで本人確認できるようにすることで、保険証やカードを持ち歩く必要がなくなるとしている。

民間サービスのオンライン手続きについては金融機関の口座開設手続きを例に説明した。口座開設時にスマホで本人確認できるようにすることで、オンライン本人確認機能「eKYC」を使う際に必要な証明写真の撮影が不要になり、ユーザーの利便性向上や手続き時間の短縮が可能という。

各施策の対応予定時期は、マイナポータル・行政手続きのオンライン申請が22年度末、コンビニ交付サービスと民間サービスでの利用が22年度末以降順次、保険証利用サービスは検討中。

総務省スマホへのマイナンバーカード機能搭載に向けてシステム構成やUX(ユーザーエクスペリエンス)、情報セキュリティ対策についても検討と改善を進めている。

記事引用元:ITmedia NEWS

マイナンバーカードをスマホに搭載するとできるようになることは?

「マイナンバーカード機能のスマートフォン搭載」によって目指す姿
「マイナンバーカード機能のスマートフォン搭載」によって利用できるユースケース
マイナンバーカード機能のスマートフォン搭載」によって目指す姿と主なユースケース(画像:総務省

総務省が現在議論を進めている「マイナンバーカードの機能のスマートフォン搭載等に関する検討会」では、2022年度末(2023年3月)以降に「マイナポータル・行政手続きのオンライン申請」「健康保険証」「コンビニ交付サービス」「民間サービスのオンライン手続き」といった場面で、スマートフォンに搭載されたマイナンバー機能を使えるようにするようです。

オンライン申請サイト「マイナポータル」における利用イメージ

オンライン申請サイト「マイナポータル」における利用イメージ(画像:総務省

具体的には、オンライン申請サイト「マイナポータル」では現状、ログイン時にマイナンバーカードの読み取りが必要となっていますが、スマホマイナンバーカードの電子証明書機能を搭載すれば、画面のロック解除に登録されている指紋などの生体認証を使って簡単にログインできるようになるようです。
また、これまでは役所の窓口に訪れて、申請書を手書きしたり本人確認書類を提出したりしていたものが、スマホ電子証明書を使えば「マイナポータル」から申請できるようになり、深夜や早朝でも受付されるようになるとのことです。
夫婦ともフルタイム勤務の世帯が増えていますし、忙しくて役所に行く時間が無かったり、つい役所に行くのを忘れてしまっていた場合でも申請ができるようになるのは嬉しいですね。

コンビニ交付サービスとしての利用イメージ
健康保険証としての利用イメージ
コンビニ交付サービスと健康保険証としての利用イメージ(画像:総務省

コンビニのマルチプリンターで証明書を発行できる「コンビニ交付サービス」と「マイナンバーカードの保険証利用サービス」では、マイナンバーカードのかわりにスマホで本人確認できるようにすることで、保険証やカードを持ち歩く必要がなくなるようです。
「コンビニ交付サービス」では、これまでマイナンバーカードをかざしていたICカードの読み取り部にスマホをかざし、登録したパスワード(数字)を入力することで利用できるようになるとのことです。
また、「保険証利用サービス」では、マイナンバーカード保険証を導入している医療機関などで、窓口に提示してあるQRコードを読み取り、指紋などの生体認証を使って本人確認を行った後、スマホ上で薬剤情報や特定健診等情報の提供に関する同意事項を確認すれば、自動でシステムに情報が登録されるような仕組みを目指しているようです。
今はまだマイナンバーカード保険証を導入している医療機関は少ないですが、これが増えてくれば、医療機関ごとに情報を入力する手間も省けて便利になりそうですね。

民間サービスにおける利用イメージ

民間サービスにおける利用イメージ(画像:総務省

民間サービスのオンライン手続きについては、金融機関の口座開設手続きを例に説明されています。
口座開設時にスマホで本人確認できるようにすることで、窓口で手続きする際の本人確認書類の提示や、オンラインで口座開設する際の顔写真や身分証明書の撮影が不要になり、ユーザーの利便性向上や手続き時間の短縮が可能になるということです。
この例ではオンラインでの口座開設申請について説明されているので、窓口での手続きに関して、今までに比べてどのように変わるのかはまだ不透明です。
ただ、今まで身分証明書の写真が不鮮明で手続きに時間がかかるといったことは無くなりそうなので、便利になるのは間違いないでしょうね。

マイナンバーカードをスマホに搭載するためには?

スマートフォン用電子証明書の利用手続

スマートフォン電子証明書の利用手続(画像:総務省

スマホマイナンバーカードの機能を利用するためには、スマホ用の電子証明書発行申請が必要になります。
現在はどのような方法で申請を進めるか議論されている最中ですが、利用者にとっていくつものアプリをダウンロードしなければならない状況は負担感が大きいため、スマホ電子証明書を発行・利用する機能のみを提供する独立アプリとしてではなく、既存のマイナポータルアプリと一体化することによって、いつでもどこでも、1つのアプリでシームレスに様々な手続・サービスを完結できるようにする方向で調整が進んでいるようです。

2022年度末(2023年3月)のスタートを目標に進められているこの議論。
電子申告や電子申請がサービススタートの皮切りになりそうですが、どんどん便利な世の中になっていってほしいですね。